姿勢矯正グッズは,自分にはいらない

結論を急ぐ方は,最後の部分の MTG Style Athlete の感想の部分だけ読んでいただければ言いたいことは伝わると思う.
要すると,「姿勢を正そうという意識があれば,姿勢矯正グッズを買わなくてもよい」ということだ.







今回は座っているときの姿勢矯正グッズの話だ.本題に入る前に,まず正しい姿勢について考える.

大手雑誌のネット版,個人のブログ,まとめサイト以外に,正しい姿勢について書いてあるページを調べてみたところなかなか見当たらなかった.せめてと思い,厚生労働省のサイトに子供向けの正しい姿勢を説明したサイトなどないか探してみたが,見当たらない.もちろん大人用のも見当たらない.家庭内で子供のころに親から正しい姿勢はこれだよと習うせいか,大人になってからあまり正しい姿勢と向き合う機会が少ないのかな...客観的な情報が全然見つからない.

「正しい姿勢」って?

そこで自分なり「正しい姿勢ってなんなんだ」と考えた.正しい姿勢というものを「体に負担のかからない姿勢」と言い換えるのは妥当だと思うのだが,あまりにも考えることが多すぎるため座ってることで一番負担がかかっていると考えられる腰にだけ焦点を当てて「腰に負担のかからない姿勢」を考えることにした.では「腰に負担のかからない」とは一体どういうことなのか?

まず,体があって重力が働いている地球上にいる限り,座った姿勢になったとき椅子から受ける垂直抗力は一定である(ドヤ).回りくどくいっているが要するに,体重が同じなら椅子が人の上半身を支える力も同じということだ.こう考えると,腰の負担は椅子に座っている限り変わらない気がする.

しかし,上半身を支えているのは背骨だけでなく,背中の筋肉(背筋)などの筋肉も一躍買っている.つまり,筋肉を使っている割合が増えれば背骨(脊髄)への負担は減るので,ヘルニアや脊柱管狭窄症などの危険性も減ると思われる.もちろん,使っていなかった筋肉の使い始めや使いすぎは筋肉痛になるかもしれないが,それは休憩を挟むことで解消していくことができる.あくまでも普通の筋肉痛である.まとめると,背中や腰回りの筋肉を有効的に使うような姿勢こそ正しい姿勢への一歩だと考えられる.

また,体を前のめりにしないことも腰への負担を減らすうえで大事であろうという結論にも至った.上半身が椅子から受ける上方向の力は姿勢によらず同じだが,もし「頭→上半身の重心→椅子と接しているお尻の部分」が一直線上にない場合,重力のせいで横方向に余計な力がかかる.バットをまっすぐ立てると直立するが,横に少しでも傾くと横方向に力ができるので壁がないと倒れてしまうイメージだ.つまり,前のめりの姿勢の時はその姿勢を支えようと脊髄に横方向の力がかかってしまっている.また,人の頭部は大体 5kg 程度あると考えれば,前のめりは首への負担も大きいことになる(正確な値としては言い切れない).それだけでなく,前のめりに倒れないように筋肉が働いているため,前のめりでないときに比べ余計な力がかかってしまう.つまり,「頭→上半身の重心→椅子と接しているお尻の部分」が一直線上にあるような姿勢が理想的な姿勢だと考えられる.

このように考えると,正しい姿勢の条件として次の二つが考えられる.

  • 背中や腰回りの筋肉を有効的に使うような姿勢
  • 「頭→上半身の重心→椅子と接しているお尻の部分」が一直線上にあるような姿勢

これを踏まえたうえで,姿勢矯正グッズについて一言加えておく.

姿勢矯正グッズ

話を姿勢矯正グッズに戻す.おそらくこれらの商品は強制的に正しい姿勢の条件を満たすような姿勢にさせるのであろう.実際,筆者は次の商品を使わせてもらったことがある.

MTG(エムティージー) Style Athlete(スタイルアスリート) BS-AT2006F-N ソリッドブラック

使った感想だが,確かになまけようとすると姿勢だけはなまけさせないようになっていた.つまり,上で考えたように頭から腰までが一直線になるような姿勢に強制的にさせてくれた.腰を曲げようとすると背中の突起の部分に体が押されて椅子からはみ出しそうになるので,正しく座っているしかないのだ.

しかし,上の条件を気にして姿勢をよくしていれば,これに座っていてもあまり矯正されている感じはしなかった.商品のキャッチフレーズにも書いてあるが「正しい姿勢を記憶する」ためには,この商品は大変良いだろう.しかし,何度か自分で意識して正しい姿勢を一度覚えてしまえばこの商品にお世話になる用事はない.これを見ている方も,このような姿勢矯正グッズに数千~一万数千のお金を使う前に,自分自身で正しい姿勢を意識できるようにして,それでもやっぱり正しい姿勢が身につかないというのであれば,このような商品を買ってみるのがいいだろう.幼少期に姿勢を正しく習えずに大人になった人は,この年になっていきなり正しくしようと意識を使うことができないのが現状かもしれない.年を取ってから腰に問題が起こるがどうしてもいやだという方はぜひ使用してみてはいかがでしょうか.

腰の状態が良いことに越したことはない(多くの人は失ってから気づくものだが…).

このブログについて

IAtLeX です.ブログをはじめてさほど時間がたっていないので,未熟な内容が多々あるかと思いますが,それも時間が解決してくれるはず...Python系の記事を着々と充実させていきたいです.投稿主についてはこちらを参照してください.

このブログについて - http://iatlex.com/about_blog/

コメントを残す

*