この商品のレビューって,ネットで検索するだけですでに結構出てくるので今更感もありますが...レビュー記事は色んな方の視点があってこそ参考になるのではないのかと思うので,ぜひ書かせていただきます.
お金もらってステマレビューとかでなく,使った感想をただただ正直に書いているだけです.
大体の内容は目次を見ればわかるかもしれません.
商品の開放の過程の写真があるので,少し重いかもしれません.モバイルから観覧してくださっている方は注意してください.
買った動機:無線化の試みの一環
最近,自宅用のキーボードを無線のものに変えました.理由としましては,筆者は卓上を片付けてもすぐ書類で散らかりがちなのですが,有線キーボードのコードのせいで机の上のキーボードの位置に制限があるのが嫌だったためです(筆者はコンピューター用の机はありません).
そして,目の前にあるモニターにはPCからHDMIでつながっているため音が出るのですが,夜中に大きい音を出せないのが問題でした.しかし,コンピューターから直接イヤホンの線を繋ぐとどうしても動きに制限がかかってしまうため,キーボードに続いてイヤホンも無線化したいと思った次第です.
商品選びの際の判断基準
ただ単に「無線イヤホンがほしかったから,これ買いました」じゃぁ余りにも参考にならない投稿になりそうなので,せめて自分が無線イヤホンを買う際の基準として考えていたものを書かせていただきます.
酷い音質でない
当たり前のことですが,音を聞く商品を買うからにはもちろんこれが第一に考えるべきことですね.以前飛行機に乗った際に機内用のイヤホンを無料でいただいたのですが,そのイヤホンでPCやipodから音楽を聴くととても聞けたもんじゃなかった経験があるので,そのとき経験した「とても酷い音質」を基準に酷くなければとりあえずは聞けるというのが条件でした.音楽再生用であれば高音質を求めるべきなのでしょうが,自分はどちらかというと「語学学習用」という目的が頭にあったので,今回の無線イヤホンについてはそこまで音質にこだわることはしませんでした.
コスパの良い,手の出しやすい値段
「5,000円以内」という予算を目安に探しました.いくら音質が酷くなければ良いとはいえ,それで無線イヤホンの価格が高くなってしまっては,そこまで価値があるものなのか自分には疑問でした.
それと,今回が初めての無線のイヤホン(ヘッドホン)だったので,こだわるという冒険を犯すのは少し億劫でした.なのでぶっちゃけ,アタリでもハズレでも悔しくない程度の値段設定をしました.
余談:有線のありがたみ(?)
初めて無線イヤホンを買うにあたっていろいろ調べてみた結果,音質を求めてしまうと有線にした方が(音質とコスパともに)よいと判明しました.無線で高音質を求めるのは,今の時代の一般庶民である自分には少し早かったように感じました.というのは,やはり音質に妥協せずによい無線機器を買おうと思うと,値段が...
購入した商品
ということで Amazon で手に入る無線イヤホンで上の条件をある程度満たすものを選んでみたところこの商品に当たりました.
SoundPEATS(サウンドピーツ) Bluetooth イヤホン Bluetooth 4.1 apt-Xコーデック採用 イヤホン 高音質 防汗 防滴 スポーツ仕様 Bluetooth ヘッドホン ハンズフリー通話 CVC6.0 ノイズキャンセリング搭載 ワイヤレス イヤホン 【メーカー直販/1年保証付】 Q20 ブラック
この商品に決定した理由
お手頃価格
Amazon で購入したのですが,参考価格が4,773円なのに対してプライムのセール特価で2,655円になっていました.これは買い.初めての無線イヤホンとして,アタリでもハズレでも安心できる値段でした.
(売り文句)/(値段)の高さ,つまりコスパ(?)の良さ
なんといってもこの商品は,次に示す売り文句の割にとても安い.正しく吟味する必要はありますが,今考えても悪いコスパではないことは確かです.
aptXコーデック
正確に詳しく分かっている訳ではないので誤解を生むかもしれないかと思うのですが,「コーデック」について簡単に説明すると「音楽を再生する機会から無線ヘッドホンまで,電波で音のデータを送りますが,その際の音のデータをどう加工(圧縮と非圧縮)するかのこと」です.Bluetooth という通信方式の中にもデータの加工法で様々な種類があるということですね.そのうちでこのイヤホンは「aptx」という圧縮方法を使っているのですが,これはBluetoothで音を通信する際に,損失が少ない,つまり音源に近い状態で無線通信をするようです.
ざっくり言って.音質を保ちながら無線で音楽を聴ける条件ということですね.
ノイズキャンセリング
全く考えていなかったのですが,商品を見たときにノイズキャンセリング機能がありました.「CVC6.0(Clear Voice Capture 6.0)」というノイズキャンセリングの方法だそうですが,これが具体的なんなのかネットで調べても出てこないのなんの...かろうじで見つけたものも,2006年の古いものの上に核心をついているものではない気がします.
Clarity Clear Voice Capture (CVC) Hands-Free Kit
Suite of Application Reports
この部分について詳しく説明をするのは専門家でないと難しい気がしてきたので,筆者はここで調べることをあきらめてしまいました.どなたか詳しい情報源をご存知の方はコメントに残していただけると助かります.
この投稿では「ノイズキャンセリングの機能があるらしいけど,実感としてコレコレこうだった」という感想だけを後で書きたいと思います.
買う際にあった不安
防汗,防滴は本当なの?
商品のタイトルに防汗と防滴と書いてあるのですが,Amazon の商品の説明にもそんなこと書いていないし,商品のホームページを訪ねても”water proof”みたいなことは書いていませんでした.
おそらく,防汗,防滴の売り文句は,おそらく次の説明からきているのでしょう.
With specially designed ear hooks, you will never worry about the ear buds falling off in a gym or workout again.
つまり「イヤホンの形が,トレーニング中にも落ちないように工夫されていますよー」ということだけ主張されています.「トレーニング中にも落ちない」から「トレーニング中に使用オッケー」となり「トレーニング中の汗にも対応しきれている」という発想(?)で先ほどの売り文句になっているようです.ということでここで少しこの商品に対する信頼が揺らいでしまいました...
ただ,本当であれば「洗い物しながら語学学習をしたり音楽を聴けたりする」ということになるので,自分にとってはかなりの高得点要素です.なので少し思考を停止させて期待してしまいました(値段もお手ごろだしまぁいっか).少し疑ってチャレンジした感じは否めないですね.
大きそう
写真を見たときに「耳にこんなおっきいのつけて大丈夫なの?」と思ってしまい,それが少し不安でした重さは16gだったので耳に着けててもそれほど気にならないはずと決めましたが,大きさは大体しかわからなかったので少し不安でしたね.ただ,ピースの大きさがSMLの3サイズがあるっていうことでこれについても対応しているのであろうと判断しました.
到着,開放(写真バラー)
箱から商品が入っているパウチを取り出しました.箱の底には折りたたまれた説明書が入っています.
本体全体を100円玉と並べてみました.大きさの情報はこちらの写真を参考にしていただきたいです.
使って感じたメリット
装着画像載せた方がいいのはわかってるけど,耳の形の情報とかネットにさらす勇気ないのでパスさせていただきます.
装着感:なるほど,以外に落ちない
通常使っているソニーのイヤホンより大きかったので,少し心配していましたが,実際着けてみると「確かに少し大きいけど,まぁこんなもんか」といった感じでした.確かに大きさは普通のイヤホンより少し大きいですが,耳にさすカーナルの部分さえ耳に入ってしまえば,外に出ている四角形の部分はそこまで気になりませんでした.初めて付けたときは「やっぱり四角形の部分当たるなー」と思いましたが,音楽を聴いているうちに慣れてしまったせいか邪魔に思うようなことはありませんでした.
しかし後述しますが,コードのせいで落ちそうになることがありました.
無線:壁があっても10m離れていても意外といける
「無線イヤホンが実際どうなのか体験したい」という目的に対して,このイヤホンは十分満足する結果でした.やっぱり動きに制限がかからないのはいですね.
そして無線の作動距離ですが,大豪邸に住んでいるわけではなく普通の2DKなので,壁で遮られていても家中どこでも聞こえました.ベランダも問題ありません.ただし,家の外はちょっと厳しいかな.
説明書にちゃんと「作動範囲は10m」って書いてあったので,その通りだったってだけですね.
「家事をしながら」にオススメ
使い始めてからを振り返ってみると,「家事をしながら語学学習」という使い方を一番していました.やはりせっかく音楽を聴くのであれば手元にある有線のイヤホンを使いたいので...ポータブルプレイヤーに有線イヤホンつないで家事をしていると洗い物,掃除機,洗濯干し,いずれの場合も線が引っかかり邪魔になることがあったのですが,それがまったくなくなったので快適です.
使って感じたデメリット
無線ゆえの充電の必要性
分かってはいたのですが実際使うと納得させられることとして,今の時代の無線イヤホンを使おうと思ったら充電しなければならないということです.
周りの無線イヤホンユーザーも口をそろえていうことは,せっかく無線であることを意識せずに使っているのに電源が切れて「…(チッ)」となることがあります.「片方が充電中のときも使えるように,無線イヤホン使うんだったら2台もちっしょ」という人すらいました.そんなに長時間音を聴くこと自体それほど耳に良いことでもない気がするので,「こまめに休みを取って充電する」ということをすれば,このデメリットは解消できるでしょう.
コードがそこまで柔らかくないので,それで落ちそうになる
確かにイヤピースの大きさを適切に選んであげれば耳から外れることはないのですが,頭の激しい動き(ふつうそんなのないですけど)があるとコードの激しい動きに引っ張られて耳から抜けそうになることがあります.まだ新品でコードが固いからなのでしょうか...
正直,日常サラリーマンや日常主婦の動きで耳から落ちることはないのであまり心配しなくてもよいっちゃ良いです.
やはり音質は少し難点
イヤホンなんだから音質をレビューしなければ.比較対象としては次のイヤホンと比較しております.
SONY カナル型イヤホン ブラスブラック MDR-EX650-B
今使っているイヤホンは,バロック音楽を楽しみたくて購入しました.その際の投稿へのリンクを張っておくので,参考にされたい方はぜひ見ていただきたいです.
音質などを比べる際の音源はこちらを用いています.
Bach, J.S.: Violin Concertos
で,音楽を聴く際の音はどうかというと,やはり少し音がぼやけています.バロック用に買ったイヤホンですと,ちゃんと楽器ごとの音の聞き分けが簡単にできたのですが,こちらのイヤホンですとそんなに簡単に聞き分けはできませんでした.専門用語を知らないので正しく表現できるか不安ですが,「音がぼやけていていろんな音が混じっちゃっている」とでも書いておきます.
無線の通信方式がaptxでよいとしても,
とはいっても,机の上が散らかってきたら流行り有線が邪魔になるので,妥協してこれで普通に聴いてしまうんですけどね...強いこだわりがない場合は十分です.
ノイズキャンセリングの機能はわかりづらい
ノイズキャンセリングの機能ですが,「ノイズキャンセリングだけオフにする」という機能がないため実際の効果がどれくらいなのかはわかりませんでした.音を再生させずただ耳にさすと確かに外の音は少し減少されますが,ノイズキャンセリングの機能というよりは,ただ耳栓をしたからって感じです.
総評:この値段で十分すぎる
下調べを自分のできる範囲で入念に行ったので非常に満足のいく買い物でした.ある程度のデメリットは覚悟していたのですが,無線ゆえに音質が落ちること以外は解決できるものでした.5日程度使った感想をまとめると「3,000円以下でこの買い物は大成功」です.自分のようにBluetoothの無線イヤホンを初めて使う方には是非オススメしたいです.
余談:音質,ノイズキャンセリング,着け心地を求める方へ
無線に慣れて,「そろそろ中上級の無線イヤホンを使ってみたい」,「価格以外何一つ妥協したくない」方は次の方がよいでしょう.Boseのノイズキャンセリングは間違いないです.
Bose QuietComfort 35 wireless headphones : ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン 密閉型/オーバーイヤー/Bluetooth・NFC対応/リモコン・マイク付き/通話可能 ブラック QuietComfort35 WLSS BLK【国内正規品】
とはいっても,値段は今回紹介しているQ20の10倍近いんですけどねww