耳が喜ぶドイツ語 – STEP1 感想

「耳が喜ぶドイツ語」の STEP1 を一通り学習したので.その感想を書いてみようと思う.

CD2枚付 耳が喜ぶドイツ語 リスニング体得トレーニング







学習前の学習状態

大雑把にまとめると次のようになる.番号は勉強した順番.

  1. 「ゼロから話せるドイツ語」
  2. 「独検 3・4 級必須単語集」
  3. 「本気で学ぶドイツ語」

「ゼロから話せるドイツ語」は,96 ページのダイアログまでを口から自然と出るまでシャドーイングした.

「独検 3・4 級必須単語集」は,全部とは言えないものの,日本語をみて自然とドイツ語が喋れるように,かつ,書けるようにした(つもり).

「本気で学ぶドイツ語」は精読せず,文法としてどんなのがあるのかパラパラめくった程度.「動詞,名詞,形容詞の語尾変化があるんだ」というのを知ったぐらいで,詳しくはまだ見ていないし,何も知らない.
とはいうものの,なんとなくの文法は「独検 3・4 級必須単語集」の例文を覚える段階で知っているようだ.三人称で動詞は”t”で終わるとか,過去形は”te”とか”tet”みたいなので終わるっぽいとか,その程度.
お世辞にも文法を勉強したとはいえるレベルではないので,一応ほとんど文法はゼロの頭だと思っていただきたい.

学習方法

簡潔にまとめると,次のような方法で勉強した.

  1. CD でリスニング
  2. CD を書き取り
  3. 書き取りした文章を,本を見てチェック
  4. 最後にもう一度リスニング
  5. 暇なときにシャドーイング

それぞれの段階の意味について.

最初のリスニングは,その文章がどのような意味を言っているのかチェックする段階だ.知ってる単語の意味を定着させる意味もあるし,長文に慣れさせる目的だった.どうしても意味が分からない文章は,知らない単語があるか文の構造的が初めて見るようなものだったかのどちらかのはずなので,それは後で確認することにしてとりあえず文で言いたいことを理解するのに専念した.

次の書き取りの段階こそが自分の学習方法のかなめの部分になる.単語をチェックする(語彙の学習),先ほどリスニングの段階ではわからなかったものが実は書いてみると理解できる(文の構造の勉強,単語の再確認),ただの聞き間違い(リスニング能力),などなど.自分のどこが未熟だったかをちゃんとノートに書いて,「もうこの文章から学べることはない」となるほど徹底的に学習した.

最後のリスニングとシャドーイングは,新しく習った内容の定着度のチェックだ.この段階は習った直後にやることもあるし,次の日にやるときもある.勉強できた時間帯,生活リズムによりけり.この段階ではもう座ってやる必要はない.移動中にも勉強できるし,復習してわからなかったところはノートを見るだけでかなりの学習になる.

私が感じた学習効果

どんな勉強でもある程度続ければ学習効果は出るものだが,この本を上記のやり方で行ったからこそ特に伸びたと私が感じたことをいくつか.

  1. 既存語彙の定着
  2. 以前読んでいた本で学んだ単語でも,出てくる文脈が違うだけで中々思い出せないことがあった.中には単語のアクセントの位置を間違っているものもあった.しかし,STEP1 の学習を進めていると,後半に進むにつれてそのようなことは明らかに減ってきた.ノートの後半には新しく学んだ単語がほとんどで,既に習った単語が定着していなかったという内容はほぼなかった.「別にこの効果はほかの本で勉強しても同じではないか」と言われると確かにそうかもしれないが,退屈な反復学習をせずに既存語彙の定着を達成できたのは,STEP1 の文章の長さと難易度の設定が適度に良かったからだと思う.

  3. 全く知らなかったドイツの文化について,さわり程度に学べた
  4. 前書きにも書いてあるが,この本の文章のテーマは「ドイツ語圏の知識を深める」ことを意識して書かれている.今までドイツ語ばかりに気を取られていて現地の文化はさほど知る機会がなかったのだが,この本のおかげでドイツ語圏の一般常識のようなもののほんの一部を理解できた気になっている.

  5. 文章を読む際の自然なアクセントがある程度身についた
  6. 明確に「自然なアクセント」であるか同課は正直言うと判断しかねるのだが,シャドーイングを繰り返すことである程度典型的な言い方(in der Regel とか)が自然と口から出るようになった.

  7. 自信がついた
  8. もう書くネタないし,せめて言うならこんな感じ

ゆっくりペースで勉強するには十分

ながら勉強としての効果は最高だと思う.リスニング万歳.ちなみに,この本の最初のリスニングの文章でもリスニング万歳論が唱えられている.「耳が喜ぶドイツ語」に取り組む前までは,長めの文章は全く扱ったことがなかった.上に書いてある学習状態を見ていただくとわかると思うが,口からスルリと出るようなダイアログであったり,単語を覚えるための(日常では使わないであろう)短いセンテンスであったりだった.ということで,簡単な長文(?)はこの本で初めて接したことになる.最初は抵抗があったものの,10コ目あたりからはディクテーションが楽しくなってきましたね.

でも正直楽しいとは書いたものの,何があっても毎日これをディクテーションするのはやっぱ精神的に疲れましたね.語学は一気に頑張っても意味がないと考えておるので,コツコツ勉強するその方法が確実なのですが… 自分は STEP1 だけで 2ヶ月かかってしまいました.この調子でいくと STEP2 も2ヶ月かかりそうですね.トホホ… まぁ,継続が大事だと割り切って,ゆっくり自分のペースで勉強すればいいんじゃない?(ブン投げ)

といった感じで,「耳が喜ぶドイツ語」の STEP1 のレビュー(?)を殴り書きしてみました.STEP2 に入る前に今まで勉強したドイツ語のアウトプット(スピーキング)の練習をしたいと思っているので,STEP2 の感想は後になりそうですが悪しからず.

長々と駄文を読んでいただきありがとうございました.

このブログについて

IAtLeX です.ブログをはじめてさほど時間がたっていないので,未熟な内容が多々あるかと思いますが,それも時間が解決してくれるはず...Python系の記事を着々と充実させていきたいです.投稿主についてはこちらを参照してください.

このブログについて - http://iatlex.com/about_blog/

コメントを残す

*